セントラルマーケットの中心地からトゥクトゥクに揺られ、砂埃と排気ガスを目いっぱいに浴び40分ほどの所にある
キエンスヴァ-イへ。プノンペンの人々の休日の憩いの場ということで私たちも行ってみたくなった。
私たちはあまり都会には興味がなく、むしろ地元の人が行くローカルな場所の方が肌に合っているみたい。
土曜日は屋台も商店街のような雰囲気で売る人たちの熱気で賑わっている。どのお店も同じ食べ物しか売っていなく、みんな必死に客引きをしてくるから迷ってる時間なんかない。無難にチキンと、ご飯、おススメだと言われたエビの塩焼きは半生で、食べられず、がっかり。
けどあるお店のお兄ちゃんの笑顔はとても素敵だった。笑顔が素敵だと、自然と人が集まってくるんだなって思った。私たちもその笑顔につられて飲み物を買った。高床式家屋レストランとその下に水上家があり、そこはまるでウォーターフロントに住んでいるかのような居心地の良さ。
水上家に行くまでの道はただの板をひいてあるだけで、手すりにつかまっていても隙間だらけで落っこちそうで冷や冷やし、ジャンプしたら確実に床が抜けて川に落ちそう。手づくりの簡単な造りの家だから日曜大工でも3,4時間あれば完成しちゃいそう。
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小舟に乗りながら人々の様子を見ていると、お弁当を広げてはしゃぐ子供たちや大人たち、寝っ転がりながら読書やハンモックに揺られ昼寝をしている人、目の前の川で泳いでいたり、カードゲームをする若者たちがいたり、人々の楽しそうな笑い声と小鳥のさえずりの声だけが聞こえてくる。
小舟で一周し終わり、私たちも寝転がっていると、川の反対側からこちらにゆっくりと小舟が近づいて来て、フルーツやピーナッツ、釣り用の竿、フライパンで何か調理をして売っていた。フルーツもとってもクリーミーで甘くてでもサッパリとしてて、日本では食べられない味。冷やして食べたらもっと食べられそうなくらい美味しい。
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釣竿は細く切った竹に糸と針だけがくっ付いた簡単なもの。大きい魚が釣れたらブチッと糸が切れて竿も折れちゃうね~なんて期待してたのに、エサだけ持っていかれてヘラブナ並に難しく一匹も釣れなかった。。。残念。でも釣りはどこでやっても本当に楽しい。ここには2度来たけど、4時間はあっという間でこのまま夜もここで寝ていきたいほどのどかで居心地のいい場所でした。
日本にもこんな場所があればいいのにな。プノンペンは都会で見に行きたいところはあまりなかったけど、探せばよい場所が見つかるんだね。食べた後のごみは、ごみ箱はなくみんなゴザの上に置いて帰っていた。そしてそのごみの中にあるペットボトルと空き缶を集める少年がいた。その少年は生活するために一生懸命に歩き回って集めていた。その子の母親は船で待っていて、人の目をとても気にしていたけど少年は人の目も気にせずただもくもくと家族のために頑張っている姿を目にし、ほんの少しだけど、飲み終わった缶とペットボトルをそっと置いて帰った。
※トゥクトゥク(4時間待っててくれた)往復20ドル、ゴザ一日3ドル、手漕ぎの小舟5ドル、竿3000ルピー(75円くらい)
フルーツ2ドル、水やビール1ドル、カンボジアはドルとリエルの両方を使うのでややこしかった。